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プラスチックのうみ |
7月1日から、お店で買い物の際に、今までもらえていたレジ袋が有料化となりました。
このことは、皆さんがご存知のことですよね。
どうですか???
皆さんの生活に、何か変化はありましたか???
私は、いまだに、買い物の時に手ぶらでお店に入ってしまい、買い物してから、買い物袋が無いことに気づき、慌てたこともしばしば・・・。
レジ袋がもらえないことの不便さを、今さらながら感じています。
エコバックを持って歩けばいいのですが、女性ならちょっと大きめのカバンなどをもって歩いている方も多いので、エコバックをカバンに入れておくことも可能でしょうが、男性となると、手ぶらで歩いていることも多く、私は、普段は小さなショルダーバックだけを肩から下げて出かけているので、エコバックを入れるスペースがありません。
だから、昔にもらった小さめのレジ袋を、ショルダーバックに入れておくようにしましたが・・・。
このレジ袋の有料化って、いったいどれくらい意味があることなのかな・・・・なんて考えたことありますか?
プラスチックごみを減らすことを目的とするなら、レジ袋を有料化するだけでは、大した効果も見込めないのではないでしょうか???
その他にも、プラスティックのトレー、包装用のビニール袋などなど、今の私達の暮らしの中には、いたるところにプラスティックが使われています。
しかも・・・・
私達は、いつの間にか、使い捨ての習慣も身につけさせられてしまいました。
だから、いまさらレジ袋だけを有料化したところで、プラスティックゴミがそれほど減るとは思えないんですよ。
それに・・・
なぜプラスティックゴミを減らすことを、こんなにも騒がれているんですかね。
その意味を、知っている方はどのくらいいるのでしょうか。
もちろん、今、ゴミが日本中にあふれかえってしまい、ゴミの埋め立て地もいっぱいになり、また、山や川、海などにも大量のゴミが捨てられているという大きな問題が起きています。
しかし、その問題を、自分達の事としてとらえている人は、いったいどのくらいいるのでしょうか???
ゴミが増えることで、この地球上で、どのような問題が起きてしまうのでしょうか???
その理由・・・
ゴミを増やしてはいけないわけ・・・
ごみの減量化を図る上では、その根本となる部分を、もっと多くの人達に訴え、それぞれが、自分の課題として意識してくれるようにならなくては、何の解決にもならないのではないのかな・・・と思っていました。
そんな時に、この絵本に出会いました。

「プラスチックのうみ」(ミシェル・ロード作・ジュリア・ブラッドマン絵・川上拓土 訳 渡辺篤彦 監修)
小学館から、先月出版されたこの本・・・・
ラジオの番組で紹介されて、どうしても読んでみたくなり、本屋で見つけて購入しました。
この絵本は、お話も素晴らしいものですが、絵が素敵なんです。

とても幻想的で・・・
とても、ゴミの溢れる海を描いているとは思えない程。

そして・・・
子供でもわかりやすい絵本仕立てにしてあるので、家族みんなでごみ問題を考えることが出来るんです。
しかも・・・
この本を訳しているのが、12歳の少年なんです。
だからこそ・・・子供にも伝わりやすい表現になっていると思います。
でも・・・
物語を読み進めていくうちに、そのきれいな海には、私達人間が捨てたゴミが、たくさんたくさん流されていることに気付かされるんです。
そして・・・・
そのゴミが、海という大きな自然界の中で、大変な影響を及ぼしていることに・・・。
色々な、小さなゴミに係る問題も、みな、つながっていることを。
そして、その小さな問題も、積み重なり、大きな環境問題になっていることを・・・。

その海を・・・きれいなはずの海を守れるのも・・・
もとのように、きれいな海に戻せるのも・・・
みな、私たち人間であることを。
だから・・・
今から、一人一人が、自分で出来ることを・・・
小さなことからでもいいのではじめなくてはならないことを。
気付かされます。
考えさせられます。
そして・・・今日から・・・今から・・・
何かはじめなくては・・・と思うようになりました。
この絵本を読み終えたときに、私は、もう、体の奥から、ぞわぞわっと、何かが噴き出ててくるような、そんな感じすら受けました。
私達に出来ること。
小さなことからでも・・・
今から始められることを始めないと、地球は・・自然は・・・私達の暮らすこの街は・・・
どんどん壊れていってしまうのではないでしょうか。
だから・・・
始めましょうよ。
できることから・・・。
エコバック・・・私も持って歩きます。
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